新型肺炎の広がりをみて感じること

みなさんこんにちは。

「あらゆる投資にはリスクがある」、
ここ数日の新型ウイルスの広がりをみていますと、
この当たり前の事実を再認識しないわけにはゆきません。

特に目立ったのは株価の下落で、
たとえば日経225は直近の一週間ほどで1000円近くも下げました。

でも過去の同様の事例をみると、
株価がこのまま下げ続けるとは思えません。

それでも、2003年のSARSを超える感染拡大に至ったなら、
前回の事例は参考にならない可能性もあります。

繰り返しになりますが、
あらゆる投資には固有のリスクがあります。

株の場合なら、
今回のような感染症の拡大や、
年初起きたような紛争や戦争。

あるいは不意に襲ってくる金融ショックなども、
急落につながります。

個別株の場合はさらにリスクが高く、上記のような出来事に加え、
倒産⇒紙屑というシナリオさえありえます。

このようなイベントはいつやってくるか予想ができず、
株式投資はいつも「一寸先は闇」です。

国債を持っていると、
発行元の財政の悪化が気になりますし、
最悪の場合は株と同じく紙屑です。

実物資産は株や債券と違い、
紙屑になることはありませんが、
それでもたとえば不動産の場合、地震や津波によって、
著しく価値が下がる可能性があります。

同じ実物資産でも、貴金属やコイン、宝飾品は比較的安全な
資産ではありますが、それでも火災や盗難によって価値が消失して
しまう可能性もあります。

このように考えてまいりますと、
やはり「あらゆる投資には固有のリスクがある」ことを
再認識しないわけにはゆきません。

もし私たちがこの単純な事実を忘れて資産運用を行っている
とすれば、それはある意味でギャンブルと同じで、
その本質において「丁半バクチ」とかわりません。

資産運用はギャンブルではありません。

一寸先は闇の世界で、「万一」が実際に起きた場合でも、
その被害を一定の範囲にとどめること・・・

言い換えれば「資産の質的分散」という考えを、
私たちは資産運用の中心に置くべきではないかと僕は思います。

 

では今回はこのへんで。

(2020年1月29日)




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