■コロナ禍後の日本株を考える
みなさんこんにちは。
ここ3回ほど新型肺炎が相場に与える影響について
考えてきました。
あいかわらず新型肺炎の感染者数は増えていますが、
少しずつ変化もみえてきたのではないでしょうか。
たとえば感染源の中国では
・国内の新規感染者数の減少
・製造ライン稼働率の上昇
など正常化の動きが見えはじめました、
同国では臨時に開設した医療施設に空きが出ているようで、
一部の施設はすでに閉鎖されたと聞きます。
あきらかに終息に向かっているといえるでしょう。
中国以外では、韓国やイタリア、イランや日本など、
まだまだ感染拡大中の国がたくさんありますが、
いずれ中国と同じ道をたどるとみておくべきでしょう。
政府や中央銀行による対策も本格化してきました。
先日(3/2)は日銀の黒田総裁が、ETFや国債の買い入れ通し、
市場に資金を供給すると表明しました。
アメリカも同様で、FRBのパウエル議長は緊急声明(2/28)で利下げを
示唆しましたし、ECB(ヨーロッパ中央銀行)もG7諸国と協調して
金融緩和を実施する構えです。
では今後この感染症の影響はどのように推移し、
株価はどのように動くのでしょう。
そのまえに年初から現在に至る感染拡大と、
それに伴う株価の変化を、
僕なりに整理しておきたいと思います。
□第一期 1月中旬〜2月中旬
・感染患者の初期報道から中国内での感染爆発に至る期間
・株価はほとんど反応せず、アメリカ株など史上最高値更新もあった
□第二期 2月中旬〜2月末
・世界的な感染拡大により、急速な不安感の広がり
・世界的な株価急落(直近高値から10%-15%程度)
ここまでの推移をまとめますと上記のようになると思います。
では今後この感染症はどのように推移し、
世界の株はどう動くのでしょうか。
以下が僕の予想です。
□第三期(現在) 2月末〜3月末
・中国での感染終息傾向、中国以外では感染者拡大のピークを迎える
・各国政府と中銀による対策実施
・世界株は底入れするも変動激しい
□第四期 3月末以降
・世界的な感染終息傾向
・世界株は急落以前の水準に戻り安定化
上記のように3月以降の比較的早い時期に、
株価は「コロナ禍」前の水準に戻ると思いますが、
問題はそのあとです。
谷ふかければ山高し・・・
ここ数か月間たまった需要が徐々に市場に放出されるでしょうし、
人々の数か月に及ぶ抑圧生活からの解放感もあるでしょう、
そこに5G需要の本格化が重なります。
サプライチェーン復旧に対して悲観的な見方をする
かたも多いでしょうが、株価は先をみて動きます。
以上の理由で僕は、
上記でいう第四期以降の日本株に対して強気です。
では今回はこのへんで。
(2020年3月3日)
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