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この先の日本株について考える

みなさんこんにちは。

ここのところ株価の戻りが急ですね。

アメリカのハイテク企業などが上場するNASDAQ市場は、
すでにコロナ前を上回り史上最高値更新です(6/8時点)。

日本の株価も急速に戻し、
日経225は節目の23,000円超えました。

同指数が17,000円を割り込み、
悲観一色に陥ったのはホンの3か月前です。

この間の相場の動き観ていますと、
人間の心理がいかにブレ以下やすかよくわかりますし、
そんな心理に流され株を売買していると、
なかなか儲からないこともよくわかります。

仮にコロナ急落の直後さらに株価が下がると考えて、
株を売ってしまえばどうなったでしょう。

具体的には日経平均が18,000円割れで日本株を手放すイメージです。

逆にさらにそのあと株が急騰したタイミングで、
焦って株を買えばどうなってしまったでしょう・・・

具体的には日経平均が23,000円台に乗せたタイミングで
日本株を買い戻すイメージです。

この間の売買を時系列をひっくり返して書きますと、

・日経平均23,000円でカイ
・同18,000円でウリ

となりこの間、
日経平均で5000円相当の負けです。

ショックが起きるたび、
このように心のまんまに売買を繰り返してゆけば、
損失は延々と膨らんでしまうことになります。

このことから私たちは「損をしたくないという気持ち」や、
「儲けたいという欲」に負けてはならないことがよくわかります。

ではさらに一歩進め、
そのためにいったい何が求められるのでしょう。

僕はパニックに陥らず、
「冷静な相場の先読み」を心がけるに尽きると思います。

今回のショックに置き換えますと、

・コロナはいつごろ終息するか、
・そして終息後にどのような社会がやってくるか、

このような点ついて鮮明なイメージを持ち、
そのイメージに基づき株の売り買いをするべきだったのだと思います。

ではそのような先読み志向に立てば、
ここから先の日本株はいったいどう動くのでしょう。

すでに日経平均ベースで23,000円を超えており、
現時点の株価はコロナ終息をほぼ織り込み尽くしたと
いってよいと思います。

ですからこれからは「終息後の経済」を読み込みながら、
日本株は動くことになるでしょう。

では終息後の日本経済をどう見ておくべきなのでしょうか。

僕は日本経済や企業業績がコロナ前に戻ることはあっても、
そこから先は順風満帆というわけにはゆかないと思います。

なぜならそこから先は、本来の日本の潜在力に依存する形で、
日本経済や日本企業が成長してゆくからです。

簡単にいえば「巡航速度に戻る」といってよいでしょう。

ただしだからといって日本株投資はしばらくチャンスが
ないというわけではありません。

日経平均株価といったインデックスは頭打ち状態に
入ったとしても、個別株投資の世界では違った様相になると
僕は思います。

そのような世界で求められるのは、
いわゆる「森を見ず樹を見る」という姿勢ではないでしょうか。

足元で日本株が急ピッチで値上がりしているのは、
今まで売られてきた銘柄群が買い戻されているにすぎません。

具体的に言えば運輸や小売り、レジャー関連や銀行、
エネルギー関連企業など内需系企業の買い戻しです。

もっと簡単にいえば「過度にコロナを織り込んだ銘柄の買い戻し」で、
近々キャッチアップが実現した時点でその流れは止まるでしょう。

代わって買われるのは、
コロナ後の社会での活躍が期待できる企業の株で、
そのようなセクターがいずれまた相場の主役になると思います。

近々日経平均の上昇は止まることになるでしょうが、
適切に銘柄を選べば日本株にはまだまだチャンスがあると僕は思います。

 

では今回はこのへんで。

(2020年6月8日)




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