投資で失敗しやすい人の特徴

みなさんこんにちは。

この商売を長くやっていますと、
いろんな人と出会います。

「この人は投資に向いているな」と思う人にも出会いますし、
逆に「この人は自分の考えで投資すべきでないな」
と思う人にも出合います。

今回は後者のほう、
すなわち投資で失敗しやすい人の特徴について、
思いつくまま書いてみたいと思います。

もしかしたら皆さんのご参考になるかもしれません。

弊社と投資助言契約をお結びいただいている方から、
こんなメールをいただくことがあります。

「いままで株で儲けた経験がほとんどなく、
手持ちのA株をみていると怖くなります、
売却して利益を確定してはダメでしょうか?」

弊社の助言契約は、僕のアドバイス通りガチガチに売買する必要が
無い契約になっています、
なので契約上は弊社の助言通り売買する必要はありません。

ですからなかには勝手に売ってしまう方もおいです、
少し儲かると居ても立ってもいられなくなるのでしょう。

逆もアリで、
持ち株が少し下がると売りたくなるようで、
ときどき「売りたいメール」もいただきます。

でも株というものは「買ったときの理由が消失するまで」持つべきで、
株の値動き自体はさほど重要ではありません。

言い換えれば、株の値上りや値下がりは自分自身の主観的な世界の出来事で、
経済は一人一人の事情をみながら動いているわけではないのです。

ですから値上がりしたからといって売ってはダメですし、
逆も同様です。

ときどき
持ち株が20%上がったらウリ、
逆に20%下がってもウリ、

このようなルールを設けて売買する方もおいでですが、
この方法も負け組の投資手法だといえるでしょう。

次は「陰謀好きな人」です。

といっても自分自身が他人を陥れたりすることが
好きなわけではありません。

たとえば「この世界が少数特定の人たちの陰謀によって動かされていると
信じている人」がこのタイプに属します。

フリーメイソンが大好物な人、
一部のヘッジファンドが世界経済を好きなように動かしていると
信じ込んでいる人・・・

先日僕は山手線にできた新駅が、
ビル・ゲイツの名前をとって命名されたと信じている人に
出会いました。

このような方はいつも自分でストーリーを造り、
それに基づいて株や不動産、金、先物、オプションなどの
売買しています。

たとえば「日経平均が来週20,000円まで売り崩される、
その前に株を売っておかなくてはならない」

「ニューヨークの某ヘッジファンドが近々金の売りを
仕掛ける、その下げを待って金を買うべきだ」

などなど・・・

このタイプの方はネットやサークル、勉強会などで
さまざまな「陰謀説」を刷り込まれる人が多いようですが、
「刷り込み元」がその商売で儲けていることに鈍感です。

ものごとを冷静に受け止められない人、
ものごとを歪んだ着想で受け止めてしまう人は、
投資に向いていないように思います。

あと一番オーソドックスで数が多いのは、
買う時だけ情報を集め、その後、興味を失ってしまう人です。

投資というのは100メートル走ではありません。

ごはんを食べたり息をしたりするのと同じく日常的なもので、
日々の情報収集と勉強の積み上げを怠ってはなりません。

買ったあとは興味を失くして放置してしまい、
上記で言う「買ったときの理由が消失」しているにもかかわらず、
持ち続けてしまう人も失敗しやすい部類に入ります。

たとえ「含み損状態」にあったとしても、
買ったときの理由が消失したなら速やかに売らなければなりません。

最後の一例は、
ご自分の好きなものばかり集めてしまう人です。

株の個別銘柄が好きな人、
不動産が好きな人、
貴金属が好きな人、
オフショアのヘッジファンドが好きな人、
リスクが嫌いで現預金を集めてしまう人・・・

人によって好きな領域は様々ですが、
人には自分が好きなものを集めてしまう傾向があるように思います。

その結果、ポートフォリオは偏り、
たまたまそこに大きな被害が及ぶショックが起きると
「大やられ」してしまいます。

このタイプの方も、
投資で失敗しやすい人といえるでしょう。

今回は、思いつくまま投資で失敗しやすい人の傾向について
お話ししてきました、言いっぱなしになってしまってすみません。

対策編はいずれこのメルマガでお話ししたいと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2020年6月24日)




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