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多様性と日本の将来

みなさんこんにちは。

日本もこの30年ほどで随分と変わりました。

僕がまだ大学生だった頃、
みな同じように勉強し、
同じように有名大学を目指し、
同じように大手企業への就職を目指し、
いったん入社すると定年まで勤め、
そして定年退職の後は年金生活でした。

そんな社会では自分自身の頭で考え行動する必要はさほどなく、
ただただ周りの人間と同じように行動したり、
親や先生などの指示に従って生きてゆけば、
そこそこの収入を得ることができましたし、
安定した収入をベースにまずまず楽しい人生が送れたものです。

一方でそんな均一化した社会からは、
多様なアイデアは生まれなくなってしまいました。

戦後のドサクサ何でもアリの社会で、
ソニーやシャープ、日立や松下などメーカーが育ち、
ユニークな製品を世界に向かって発信できたのも、
この国のひと一人一人が多様な独創性を発揮できる環境が、
当時の社会にあったからではないかと僕は思います。

逆に言えば日本の会社がかつてのような輝きを失ったのは、
社会がこじんまりと均一化してしまい、
僕たちの世代の人間が多様性を失ってしまったからではないかと思います。

でも最近の傾向を見ていますと、
徐々にではありますが、多様性を許容する社会に
変わりつつあるように思います。

あいかわらず学生の人気就職先は大企業や官公庁が多いようですが、
外資系企業やコンサルティング・ファームなど、知名度はなくても、
自身のスキルアップに寄与する業種の人気が高まっているように思います。

転職はもうずいぶん前からフツウになりましたし、
自分でビジネスを立ち上げようとする若者も増えてきた
ように思います。

「今ある有名企業が自分の定年まで生き残っているのか?」
という打算もあるでしょうが、それ以上に自分の頭で考え、
人生を切り開いてゆこうとする若者が増えてきたからだと思います。

さらに言えば社会も、
そのような多様な考えを受け入れる方向に変化しつつある
のではないでしょうか。

自分たちは一人一人違っていて当然だ、
なので他人の真似をして大学や就職先を決める必要はない、
自分の得意分野を磨きそれで収入を得てゆく・・・

こんな考えの若者が増えてゆけば、
日本は成長性を取り戻せると思います。

現に私たちはその方向に向かって
いるのではないでしょうか。

僕たち世代の人間も、
そのような多様性を持った若者を歓迎し、
彼らが本来の才能を発揮できるよう応援してあげたいものです。

 

では今回はこのへんで。

(2020年9月18日)




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