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なぜ私たちは分散投資するのか

みなさんこんにちは。

かりに私たちが株式投資にしか興味がなく、
「投資=株」のような状況に置かれていればどうでしょう。

もちろん調子が良いときは資産も膨らむでしょうが、
逆の場合は悲惨です。

人はどうしても自分の好きなことに時間を割く傾向にあります、
株が好きな人は株の研究に時間を費やし、
不動産が好きな人は不動産に没頭しがちです。

僕の知人の中にも年がら年中、金(Gold)のことばかり
考えている人もいますし、一緒に飲みに行っても、
株のオプション取引のことばかりしゃべる人もいます。

趣味の世界ではそれでいいと思います、
その人は金の話しをしているとき目がキラキラしていますし、
オプション話しにも聞くべき点はあります。

でも資産運用という観点ではどうでしょう。

人はだれでも自分の得意分野におカネを集める
傾向にあるものです。

株が好きなひとは株をいっぱい持ちますし、
不動産や金が好きな人も同様です。

こうやって人は知らず知らずのうちに、
自分が好きな分野のウエイトを高めていると言ってよいでしょう。

一方で逆に「一つのカゴに卵を入れてはいけない」と
よく言われます。

なぜなら万一そのカゴを落としてしまった場合、
卵が全部ダメになってしまうからです。

はたしてそうでしょうか。

もし私たちが一つのカゴに卵を全部いれてしまい、
絶対に割れないよう厳重に管理できればどうでしょう。

この場合、
たくさんのカゴに卵を分け、
カゴに目が届かなくなってしまう状況とくらべ、
はたして危険だといえるでしょうか?

僕はNoだと思います。

もし私たちが特定の資産について徹底的に学び、
その分野ではだれにも負けない知識と経験を身につけることが
できたとすればどうでしょう。

この場合、長期的に見たリスクやリターンの点で、
ヘタな分散投資を凌駕する可能性は十分あると思います。

でも一方で、
この境地に達するのは並大抵のことではないとも思います。

自分が得意とするたった一つの分野を見つけ、
なおかつ飽きもせず徹底的にその領域で学び続けるのは、
容易ではありません。

少なくとも僕のような凡人に到達できる境地ではありません。

であれば資産運用の原点に立ち返り、
いくつかのカゴに分散しておくしかありません。

その意味で分散投資は次善の策ではありますが、
僕のような凡人にとっては唯一実行可能な、
リスク管理の手法なのだと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2020年11月11日)




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