| ■過剰マネーという視点で来年の相場を考える 
 みなさんこんにちは。 皆さんよくご存じのように、日米やヨーロッパなど先進国中心に、
 中央銀行は大量のおカネを市場に供給してきました。
 リーマン・ショック前時点の日米欧の中央銀行の資産総額は5兆ドルほどでしたが、現在はすでに20兆ドルと
 4倍ほどまで膨らみました。
 つまりそれほど大量のお札を印刷し、市場に供給してきたといってよいでしょう。
 ではそのお金、いったいどこに流れ込んだのでしょう、
 またさらに今後どこの流れ込むのでしょう。
 一つはペーパーアセット界の巨人、アメリカ国債はじめとした先進国の国債です。
 大量のおカネが国債に流れ込んだ結果、各国の債券は異常な水準まで買い進まれ、
 逆に金利は史上最低のレベルです。
 すでに先進国の国債の多くはマイナス金利レベルに水没していますので、さらにここから国債におカネが
 流れ込むことは難しいのではないでしょうか。
 ではペーパーアセットのもう一方の巨人である株式はどうでしょう。
 大量おカネの一部が株に流れ込んだのは間違いないでしょう。 今の世界の株価水準がバブルだとは申しませんが、たとえば日経平均のPERが24倍(注)、
 アメリカのS&P500ベースで25倍(注)といった数字を見ると、
 株価は来年あたりの企業業績改善まで織り込んでいるとみて
 間違いないと思います。
 注 今期予想ベースです ではこの先はどうでしょう。 来年の話をすると鬼が笑うといいますが、この先の株価は、来年(2021年)の今頃から
 再来年(2022年)の前半あたりの企業業績を見て動く
 ことになるでしょう。
 コロナの終息やアメリカの国際政治への復帰など予想できますので、2021-2022年にかけて僕は明るい見通しを持っています。
 以上のように僕は、大量に印刷されたおカネの有力な流入先の本命は、
 株式市場ではないかと考えています。
 一方で現物資産のほうはどうでしょう。 現物資産界の巨人、不動産は有力な流入先候補になると思います。
 特にコロナでお先真っ暗になっているホテルやレジャー関連施設、都心の商業用不動産などは来年徐々に見直され、
 大きなおカネが流れ込むでしょう。
 不動産ほどの規模はありませんが、貴金属も引き続きおカネを引き付けると思います。
 特に銀とプラチナがいいと思います。 プラチナはディーゼルエンジン終息方向で、いまのころ嫌われていますが、現物資産として見た場合、
 随分と割安感が出ています。
 産業用金属として見た場合の銀も買われやすいと思います、太陽電池の部材や電子部品のパーツとしても、
 経済活性化の恩恵を受けやすいでしょう。
 もちろんコインや宝飾品、美術品にもおカネは流れ込みやすい状況が続くでしょう。
 富裕層は株価上昇の恩恵を受けますますリッチになるでしょう、彼らにとってこれら現物資産は資産の分散先として有望な領域です。
 今年はホントにいろいろありましたが、月日だけは例年通りすぎてゆきます。
 そろそろ来年に投資について考えておきたいと思い、今回は思いつくまま書いてみました。
   では今回はこのへんで。 (2020年11月18日) 
 
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