■一寸先は闇の世界で
みなさんこんにちは。
今年はホントいろんなことが起きましたね、
異常な出来事に見舞われた年として、
この2020年は歴史に残るのではないでしょうか。
たとえば20年経って振り返るとき、
人々は今年をどんな年として記憶しているでしょう。
コロナによる外出制限、
リモートワーク、巣ごもり消費、学校閉鎖、在宅学習、
航空会社の業績低迷にディズニーランドの一時閉園・・・
昨年の今頃には思いもしなかったことが次々と起き、
私たちは「一寸先は闇」の世界で生きていることを
あらためて知りました。
ではこの一寸先は闇の世界で、
私たちはどのような生き方をすればいいのでしょう。
なによりまずこの世の中が不確実性に満ちているということを、
しっかりと認識しておくことが重要で、
すべてはそこを起点に発想し行動すべきだと僕は思います。
逆にいえば一寸先が見えないこの世界で、
あたかもその一寸先を予見できるような思い込みは、
危険ではないでしょうか。
世の中が不確実性に満ちているならば、
それを前提に生きてゆくしかありません。
たとえば一つの会社だけに縛られるのは、
安全なようで危険な行為でもあります。
常に収益源を複数用意しておくか、
万一の場合もう一つのエンジンを起動できるよう、
日頃からおこたりなく準備しておくことが大切ではないでしょうか。
事業をおやりになっている方なら、
複数の収益ポイントを持っておくとが重要だと思いますし、
戦略や信念の観点からそれをされないなら、
流動性や融資枠を厚めにもっておくべきだと思います。
資産運用という視点でも、
やはり質的な分散は重要だと思います。
まれに一寸先を予見できる人はいらっしゃるかもしれませんが、
とても僕のような凡人に到達できる境地ではありません。
ならば見えもしない一寸先を見ようとして失敗するより、
一寸先は予見できないという前提で資産を分散しておいた方が、
よほど利口というものです。
でも中途半端な分散に意味はありません。
株の銘柄の分散、
投信やETFの銘柄分散、
ペーパーアセットの中での分散、
質的に異なる資産をまたいだ分散・・・
下に行くほど分散効果は高いので、
ご自分が考える闇の深さに応じて分散されるとよいでしょう。
私たちはこの一年大変な経験をしてきましたが、
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」では同じことを繰り返すだけです。
危機はいつでも違った顔をしてやってきます。
もっともっと危機に強い自分になるために、
今回の経験を生かして自分自身を変えてゆきたいものです。
では今回はこのへんで。
(2020年11月26日)
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