■日経平均のめどは
みなさんこんにちは。
僕は年初のメルマガで、
今年の日経平均の高値めどを32,850円とし、
それを超えると危険領域に入ると申し上げました。
その根拠は以下の通りです。
・2021年3月期のEPS=1080円
・2022年3月期の企業業績は、対2021年3月期比で+30%
したがって同時期のEPSは1080円×130%=1404円
・2023年3月期の企業業績は、対2022年3月期比で+30%
したがって同時期のEPSは1404円×130%=1825円
通常株価は向こう1年ほどの材料を織り込む、
従って今年の高値めどは
・1404円×16倍=22,464円
となる。
ただし今年に関しては、
コロナ終息後の経済(2023年3月期=2年後)まで、
先走って織り込むと予想できる。
なので今年に関しては2年先、
すなわちEPS1825円を先どる形で日経平均は動く。
そしてその場合の高値めどは
・PERが16倍なら
1825円×16倍=29,200円
・PERが18倍なら
1825円×18倍=32,850円
まであるが、
このあたりが限界でこれを超えると危険水域だ。
このような考え方からでした。
今のところ僕はこの考え方を変えるつもりはありません。
当時2021年3月期のEPSは1080円でしたが、
すでにそこから20%ほど上昇し、足元では1267円あたりまで
上がってきました。
が、一方でこの間すでに2か月ほど経過しています。
つまりこの間
・2022年3月期の30%の増益
・2023年3月期の30%の増益
注)2年にわたり30%ずつ利益が増えるとの見立てから、
僕はこれを勝手に「サーティー・サーティー」と呼んできました。
のうち、すでに年初の2か月間で、
サーティー・サーティーの一部が前倒しになったとみています。
つまり足元の増益基調は「サーティー・サーティー」の
先食いに過ぎず、したがって今年の日経平均の高値予想は、
32,850円のまま変える必要はないと考えています。
逆に言えば、この水準を超えてくるようなことがあれば、
それは危険水域で、ふとしたきっかけで一時的に大きく売られる場面も
出てくる可能性が高いと思います。
たとえば年内、日銀やFRBは金融引き締めに転じる可能性は低いと思いますし、
テーパリングですら今年は時期尚早だと思います。
それでも相場は先を読んで動きます。
自らが造った幻影におびえ、富士川の合戦のような
「一斉退避行動」も十分あるシナリオではないでしょうか。
いまの水準では少し早いような気もしますが、
日経平均が短期のうちに31,000円、32,000円と駆け上がるようなら、
個人的にも現金の比率を徐々に高めたいと思います。
では今回はこのへんで。
(2021年2月18日)
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