金やコインを買い始めたアメリカ人

みなさんこんにちは。

金(Gold)のカイといえば、
いままで中国人とインド人でしたが、
今年に入ってアメリカの個人も金の現物買いを
増やしているようです。

本日(2021年8月5日)付の日経朝刊によりますと、
アメリカによる今年上半期(1-6月期)の現物金買いは、
62トン(注)となり、2000年以降で最大を記録したそうです。

注)金の地金とコインの合計

昨年の上半期が30トン弱でしたので、
その2.1倍ほどにもなる計算です。

一方で同時期の中国のカイが485トン、
インドのカイは216トンです。

アメリカ(62トン)は、まだまだインドと比べると
少ないですが、それでもすでに世界第3位です、
急速に2位インドとの差をつめました。

ではなぜアメリカ人は、
このように急速に金の現物やコインの購入を増やしたのでしょう。

この点につき、
本日の日経では以下のように分析しています。

□『バイデン政権による個人給付や株高による家計のカネ余り』

□『インフレ懸念も、地金やコインの投資商品としての魅力を高めた。
  富裕層以外の一般の人々も、インフレに不安感を持ち始めた
  (マーケットアナリストの豊島逸夫氏)との指摘もある。
  米国の個人は手元の資産を守るために、長期的な資産形成に
  適しているとされる地金やコインを買っているようだ。』

注)『 』内は本日付け日本経済新聞の記事から抜粋

つまり政府による個人給付や株高による余裕資金が、
金やコインに向かったという面がありますし、

さらにアメリカの個人が将来的なインフレに備えるため、
長期的な資産の分散を目的として、
金の現物やコインを買い始めたと言ってよさそうです。

アメリカの巨額な個人マネーの一部が、
金の地金やコインに流れ込むだけで、
世界の相場は随分と影響を受けるのではないでしょうか。

それは私たちにとっても無縁ではありません。

しかもアメリカ人が持つ懸念は、
日本に住む私たちも共有すべき点があります。

特にアンテナの高い富裕層による実物資産投資は、
日本人の間でも広がってゆくのでなないでしょうか。

 

では今回はこのへんで。

(2021年8月6日)




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