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日本貧乏化論にどう向き合うか

みなさんこんにちは。

ここのところよく「日本貧乏化論」みたいな
話しを耳にします。

今週発売の「週間ダイヤモンド」も『安すぎ日本』
と題した特集が組まれていますし、日本経済新聞も
「安いニッポン」というタイトルで、1年ほど前から
同様の記事を断続的に掲載しています。

たしかに日本人の給与水準は、ここ20年ほど上がって
いませんし、この間お隣の韓国にも抜かれてしまいました。

ここ20年で、
私たちが相対的に貧しくなったのは間違いないと思います。

この現実に対し私たちはどのように向きあえばよいのでしょう。

一つ目の選択肢は、
「足るを知る」と達観してしまうことです。

貧しくなったといっても相対的なものです、
たしかにこの20年収入は増えていませんが、
幸いにもこの間デフレが続き、私たちの
生活水準は悪化していません。

むしろインターネットや車の自動化、
あるいは大画面テレビの普及などによって、
私たちの生活はむしろ便利になっているといえるでしょう。

ならば韓国や中国の富裕層などに収入で負けても、
何が問題なのでしょう、これ以上の豊かさを追及する
必要はありません。

将来的には財政の問題など出てきますが、
少なくとも当面こんな考えがあっていいと思います。

もう一つの「貧困化への向き合い方」は、
自分のスキルをもっと磨き、外資系企業や日本の成長企業に
就職するという考えかたです、場合によっては自ら起業して
しまってもいいでしょう。

大半の日本人のお給料が増えないのは、
相対的に私たち日本人のスキルが低くなったからという見方もできます、
本来は日本全体の生産性を上げるべきですが、
それは政治家の仕事ですし、そもそも個人という単位でみれば、
そんな悠長なことをやる時間はありません。

ならば自分だけは地盤沈下の波に飲み込まれることなくスキルを磨き、
それに見合った給料をえるという考えは前向きで健全だと思います。

そして3つ目の「ニッポン貧困化対策」は、
自分の資産を成長性の高いエリアで運用し、
わが国の地盤沈下から切り離すという考えです。

幸い経済はグローバル化が進んでいます、
日本にいながら海外資産で運用するのはさして難しくありません。

個別企業を見ることができるなら外国株の個別銘柄もいいと思いますし、
その自信がない人は世界株ETFでも構いません、
コインや貴金属のような実物資産もアリですし、
外国の債券も悪くありません。

このように私たちが世界の成長と連動する資産を持つならば、
物価が「安いニッポン」は、むしろ私たちにとって快適な環境に
なるでしょう。

ここであらてめて上記3つの選択肢を要約しますと、
以下のようになります。

・「足るを知り」、いたずらにお金を増やそうとしない
・自らのスキルを磨き、世界標準の収入をとりに行く
・自分の資産経由で世界の成長性を取り込む

僕はこの3つの選択肢のうち、
どれをとってもいいと思います。

人それぞれ考え方もありますし、
えてふえてもあるでしょう。

でも何も選択せず、現実を直視せず、
ただただ地盤沈下する日本に身をゆだねるのなら、
20年後にもっと厳しい現実と向き合うことになるでしょう。

 

では今回はこのへんで。

(2021年8月24日)




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