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日本の貧困化と選挙

みなさんこんにちは。

日本の貧困化がマスコミで取りあげられるようになったのは、
ここ数年のことだと思います。

突然やってくる変化に対し人は過剰に反応しますが、
ゆっくりと訪れる変化には鈍感です。

あたかも物理現象のように、
人の心も「慣性の法則」に支配されているのでしょうか。

ふりかえれば、
わが国の貧困化は昨日や今日に始まったことではありません。

平均賃金(注)をみると、
かつては豊かさの点で格下だったフランスやイギリスに
抜かれてしまいましたし、2015年にはお隣の韓国にも
抜かれました。

いまではOECD加盟国35か国中22位だそうです。

注)OECD調べ、購買力平価ベース、1ドル=111円で換算

そういえばここ数年、韓国の映画やK-POPが
世界で話題になることが多いのに、
日本のアニメやゲームは元気がありません。

今年は日本生まれのノーベル賞受賞者が出ましたが、
その真鍋さんもアメリカに国籍を移した方です。

単に金銭的な豊かさにとどまらず、
文化や学術などの面でも、
わが国は貧困化の悪影響を受けつつあるのかもしれません。

だとすれば、私たちはこの問題を見過ごすことはできません、
なぜなら貧困化は、私たちの心のありようまで変えている
可能性があるからです。

それほど深刻に、
私たちはこの問題に向き合ってゆくべきではないでしょうか。

最近の政治家の発言も気になります。

かつては野党の決まり文句だった「分配重視」を打ち出して、
経済成長をないがしろにする風潮が、
与党の中にまで広がっているように感じます。

首相の岸田さんから、
そのような発言が出るのも不安です。

もちろん分配は大切ではありますが、
日本全体の貧困化が進めば、
分配するおカネを用意することはできません。

安倍さん時代に貧困化を止められなかったのは、
自ら打ち出した三本の矢の一つ、
「成長戦略」に手を付けなかったからだと僕は思います。

本来ならそこに注力し日本の再浮上を目指すべきなのに、
どういうわけだか逆方向に進みつつある現状に、
僕は納得ができません。

もしこのまま成長戦略を棚上げしまうなら、
日本全体がさらに貧困化してしまう可能性が高いと思います。

分配するおカネがないのに、
どうやって分配するというのでしょう。

このように申し上げると多くの方は、

『貧困化のどこが問題がなのだ、
いまでも私たちは十分豊かで幸せじゃないか』

このようにおっしゃるかもしれませんが、
お話はそんな簡単ではありません。

日本の財政赤字はすでに膨大です。

このまま経済が拡大しなければ、
いったいどうなってしまうのでしょう。

よほど財政を切り詰めない限り、
さきほどの慣性の法則ではありませんが、
国の借金は増えるばかりです。

その結果、経済規模に対する借金の比率はどんどん高まり、
いずれどこかで本当に維持不能になってしまうでしょう。

この選挙期間中にも候補者による現金のバラマキと、
その原資を国債に求める安易な発言があちこちから聞こえてきますが、
そのような候補者は子や孫の世代に対し、
どうやって責任をとるつもりなのでしょう。

せつな的なおカネのバラマキで、
票を集めようと考えているなら、
あまりに無責任かつ大局観を欠いていると言わざるをえません。

その時点ですでに政治家としての資質がないと
言われても仕方ないのではないでしょうか。

政治家にはできるだけおカネを使わず、
頭を使って経済成長を取り戻す方策を練ってほしいものです。

 

では今回はこのへんで。

(2021年10月21日)




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