| ■5年後のコイン相場を予想する 
 みなさんこんにちは。 たとえば5年まえに40万円も出せば買えたベトナムのコインが、5年後200万円になるなんていったい誰が予想できたでしょう。
 よほど想像力が豊かな人でなければ、こんな突拍子もない予想はできなかったはずです。
 逆に言えばいつだって、私たちの周りに投資のチャンスはあることがわかります。
 大切なのは過去にとらわれず、また他人の意見に引っ張られず、
 自分自身の頭で考えることではないでしょうか。
 今回はそんな視点で、5年後のコイン相場について少し考えてみたいと思います。
 まずコイン相場全体からです。 オミクロン騒ぎも先が見えてきたようですし、コロナ薬やワクチンの効果も期待でき、
 コロナ禍そのものの克服も視野に入ってきたように思います。
 来年は世界経済の正常化が進み、FRBは早期の利上げに傾くのではないでしょうか。
 FRBがうまく利上げの速度を調整できるなら、世界経済は回復を続けると思います。
 ただし好事魔多しです。 過去を振り返ると、いつも大きな金融ショックは突然やってきました。
 米中対立の先鋭化と台湾問題、北朝鮮やイランなど地政学的リスク、
 温暖化で頻発する天災、
 野生生物との接点拡大に伴う新たな感染症発生リスク、
 わが国の財政悪化、
 そして何より紙幣の過剰印刷によって起きる、ペーパーアセット・バブル(注)の可能性。
 注)株や債券の世界で起きるバブルと、現預金の価値の希薄化をあわせてこう表現しました。
 向こう5年のうちに、このような問題に起因する金融ショックが起きても、
 なんら不思議はありません。
 その場合、富裕層ほど被害は大きいはずです。 そのような懸念から、向こう5年という比較的短期の間でも、世界の富裕層は資産の一部を実物資産に移し続けるでしょう。
 コイン市場全体をみれば、このような富裕層の行動によって、
 必然的に相場が上がり続けると僕は思います。
 では向こう5年程度で、具体的にどのようなコイン群が値上がりしやすいのでしょう。
 この予想を助ける視点は2つあると思います。 まずは「どの国やどの地域が経済的に成長するか」という視点です。
 なぜなら私たちがコイン投資やコイン収集を進める場合、自国や近隣国のコインから始める傾向にあるからです。
 二つ目に大切なのは、「富裕層が増える国や地域はどこか」
 という視点です。
 コインは富裕層の趣味の対象であり、また投資の対象です。決して好ましいことではありませんが、
 経済の規模が同程度ならば、貧富の差が大きい国ほど、
 コイン収集家の数は増えるはずです。
 従って私たちが5年後のコイン相場を予想する場合、向こう5年で
 1. どの国やどの地域が経済的に発展するか2. どの国やどの地域の経済格差が拡大するか
 を予想する必要があるといえるでしょう。 では上記2点を満たす国や地域はどこでしょう。 僕はアジア、特にインドを含む東アジアだと思います。 経済の発展速度や人口の多さ、人口構成、貧富の差の拡大傾向など総合的に見ると、
 東アジアが第一の候補になるはずです。
 しかもこの地域はコイン文化が伝わった時期が遅く、西洋基準の丸いコインが発行され始めたのは、
 1800年代に入ってからです。
 さらに近年になるまで経済規模が小さかったこともあり、コインの銘柄数、発行量ともに多くありません。
 言い換えれば全般的にこの地域のコインは希少性が高いのです。 今後経済発展が急速に進み、富裕層が増えてゆく中で、特に太平洋戦争以前のコインは高騰すると思います。
 戦後に発行された現代コインですら、相場上昇の可能性は十分あるでしょう。
   では今回はこのへんで。 (2021年12月10日) 
 
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