実物資産投資・資産運用・不動産投資の銀座なみきFP事務所

みなさんこんにちは。

コイン投資が「ゆるい」と言ったら、
叱られるかもしれません。

でも僕のように長年株式投資になじんできたものにとって、
コインへの投資は「ゆるい」と言わざるをえません。

誤解のないように申し上げますが、
ここでいう「ゆるい」は誉め言葉です。

株のように数日で2倍になることもありませんし、
レバレッジを効かせて高いリターンを狙うこともできません。

株のように数秒単位でおカネを移動することもできませんし、
損失ヘッジのオプション市場があるわけでもありません。

コインはただただ買って持っておくだけ、
それだけです。

オカネを移動しようにも、
オークションに出せば換金まで数か月もかかりますし、
買い付けるにしても決済まで入れると数日かかってしまいます。

とにかくせっかちな人には向いておらず、
ここだけは昔ながらのゆっくりとした時間が過ぎてゆきます。

でもそんな「ゆるい」世界だからこそ、
安心できる部分や独特の楽しみもあります。

たとえば値上がりするときは、
「買って持っていて気が付けばえらい儲かった」というゆる〜い感じですし、
そこに時々酒を飲みながらしげしげ眺めるというお楽しみが加わります。

ごくまれにはやりものに手を出して、
値下がりを経験してしまう不運な人もいますが、
自分の好きなものを少しずつ買い足してゆくという、
ごく普通のコイン収集をやっておけば、
通常そんな目には遭いません。

そしてなにより今起きつつあるような、
有事への備えにもなります。

テレビでウクライナから脱出する人たちの映像を見て胸が痛みますが、
もし彼らのポケットのなかに一枚の金貨が入っていたなら、
いくぶんの救いにはなるはずです。

なんでもせっかく持ち出したウクライナのお札は、
現地通貨に両替できないそうです。

近々アジアで同様のことが起きると僕は思いませんが、
一寸先は闇、
そして備えあれば患いなしです。

一枚の金貨によってえられる安心感もまた、
「ゆるい」コイン投資の効用の一つではないでしょうか。

では今回はこのへんで。

(2022年3月3日）