■円安とコイン投資
みなさんこんにちは。
ここのところ急に円安が進みましたね。
年初時点では1ドル=115円ほどでしたので、
今年に入って20%ほども円の価値が下がったことになります。
このメルマガで僕は何度か円安についてお話ししてきました。
円安は日本の一般生活者にとって「貧困化」と同じだという点、
為替相場は長期的にその国の国力の投影であるというお話し、
であれば円安は一時的現象ではなく長期的に進むだろう・・・、
こんなお話しをしてまいりました。
そして
日本という国の経済力、国力が徐々に衰えてゆくのは
仕方のないことですが、資産の適切な分散によって、
私たちは個人として貧困化から逃れることはできる。
こんなお話しもいたしました。
目先は円安の速度は遅くなると僕は思いますが、
私たちにとって最もいやなのは、
短期的な円安ではなく長期的にジワジワ進む円安です。
人は短期の環境変化には敏感ですが、
ゆっくり変化する環境には意外と鈍感です。
僕はこのメルマガを書き始めて18年になりますが、
当時日本は世界でもトップクラスのリッチな国でした。
外国人が銀座で派手におカネを使い、
それを日本人がうらやむ姿など想像もできませんでした。
次の18年間でいったいどんなことが起きるでしょう。
どう考えても18年続いたこの傾向が反対を向いて動きはじめるとは考えにくく、
日本の国力低下⇒円安⇒円建て資産の価値目減り
といういやな状況は、今後も続くと考えて
おくべきではないかと思います。
もちろんすべての資産を外貨で持つことなどできません、
なぜなら私たちは円で支払い円でおカネを受け取るからです。
将来の大きな買い物や、教育費などのため、
計画的に一定額を円建てで保有しておく必要はあります。
それでもそれを見越して残余の資産があるならば、
そのおカネは外貨で持つのが理論として正しいと僕は思います。
まずは外国株や外国の債券、外貨預金が対象になります。
そのうえでこのような「ペーパーアセット」以外の資産、
つまり「実物資産」にも配分しておくならば、
金やコインなどが投資の対象になるでしょう。
よく金は無国籍通貨と言われますが、
コインも同様に無国籍です。
ときどき、たとえば「アメリカの20ドル金貨」はドル建て資産だと勘違いして
いらっしゃる方がいますが、そんなことはありません。
アメリカの20ドル金貨にせよ、
ドイツのダカットにせよ、
神聖ローマのターレルにせよ、
古代インドのディナール金貨にせよ、
明治の一円銀貨にせよ、
すべて国際的な基準で価値が決まる、
そして世界共通の価値がある無国籍資産です。
私たちが長期的な円安を意識して資産の国際分散を行う場合、
コインは外貨建て資産として、
そして手軽に投資できる実物資産として、
意味のある資産だと僕は思います。
では今回はこのへんで。
(2022年7月22日)
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