エヌビディアの決算から考える

みなさんこんにちは。

一昨日(日本時間8/25)、エヌビディアが5-7月四半期の
業績を発表しました。

結果は

・売上高:67億ドル(対前年同期比+3%)
・純利益:6.6億ドル(同▲72.4%)

で事前のアナリスト予測を大きく下回る、
期待外れの内容でした。

決算はすでに終わった過去の数字ですので、
さして株価に影響しないのですが、
問題は同時に発表した8-10月期の業績予想の方です。

残念ながらその業績予想の方も期待外れで、
同社によると8-10月期の売上は、対前年同期比で▲15%-19%と
大幅に減るとのことです。

つまりすでに終わった5-7月期だけでなく、
次の四半期もかなり業績が悪化するということです。

いままで急速に業績を拡大しただけに、
このニュースは市場にショックを与えました。

決算は8/25の証券市場が閉まったあとに発表されましたが、
その後の先物市場で同社株は一時5%近く下落しました。

でも意外だったのは翌日(8/26)の株価推移です。

市場が開くと同社株は一気に持ち直し、
引けにかけ4%ほど上昇しました、昨日の時間外取引での下げを
帳消しにした格好になりました。

相場には「悪材料出尽くし」という言葉がありますが、
昨日のエヌビディア株はまさにこれでした。

ゲームの需要が減って流通在庫が膨らんでも、
ビットコインの値下がりでマイニング需要が急降下しても、
半導体不足で車載半導体の需要が減っても、

明けない夜はありませんし、
半導体サイクルは必ずいつか底を打ちます。

株価はすでにそこを見始めているに違いありません。

しっかりとした技術力があるならば、
そしてその会社がよって立つ市場に将来性があるならば、
株価にとって次の四半期ですら過去のお話しです。

今回は話題性があるのでエヌビディアを取りあげましたが、
もちろん同社だけではありません。

インテルにしろ、マイクロンにしろ、
そして台湾のTSMC、日本のレーザーテックにしろ、
半導体の業界は多かれ少なかれサイクル性から
逃れることはできません。

つまり株価にも一定のサイクル性があるということです。

市場の兆しを敏感に読める人なら、
半導体サイクルを利用して大きく儲けることができるでしょうし、
僕のように不器用で鈍感な人間は、
株価のサイクル耐えて儲けることも不可能ではありません。

 

では今回はこのへんで。

(2022年8月25日)




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