■便利になるのが幸せなのか
みなさんこんにちは。
この季節になると、
不思議と僕は子供のころを思い出します。
今と違ってやたらと冬は寒く、
足の小指あたりはいつもシモヤケでした。
シモヤケということばは死語になりつつありますが、
これになると真っ赤になってやたらかゆくなります。
なんでも寒さのため血行が悪くなって起きるそうで、
まあ一種の凍傷です。
あと手のアカギレもよくなりました、
これは手が乾燥しすぎて起きるひび割れで、
ひどくなると血が出たものです。
今は厚いソックスもありますし、よく効く保湿剤もあります、
そもそも50年前と違い温暖化が進んでいて、
シモヤケにもアカギレにもなりようがありません。
そういえば子供の頃、年始年末は店が閉まっていて、
せっかくお年玉をもらっても、年明け8日くらいにならないと、
オモチャやゲームを買えませんでした。
母親は年末になると10日ほど分も食料を買いだめし、
冷蔵庫に入りきらない食材は、玄関口の納戸などにしまって
いたものです。
もちろん当時はコンビニもありませんし、
ましてやスマホもテレビゲームもありませんでした。
でもだからと言って僕たちは、
何の不都合も感じませんでした。
アカギレやシモヤケになっても、
冬場でも短パンで友達と外で走り回っていましたし、
お正月になれば凧揚げやコマ廻しなどして楽しみました。
もう一つのお正月の楽しみは、
親族が集まって年末にやる餅つきです、
父や伯父さんたちが杵を振り上げ餅をつく姿は、
いまでも覚えてきます。
そして夜は決まって宴会です、
おとなたちは本家の広間で酒が入って上機嫌でしたし、
10人近くもあつまった子供たちはトランプや人生ゲーム、
魚雷戦ゲームなどワイワイ盛り上がりました。
あの時代と比べると、
いまは確かに便利で豊かです。
お年玉はネットですぐゲームに変わりますし、
シモヤケやアカギレもありません。
コンビニに行けば年中好きなものが買えますし、
正月休みはスマホやビデオゲームを好きなだけ楽しめます。
でも僕は時々考えます。
今と昔、どっちが幸せなんだろう・・・
振り返ればたしかに子供の頃は不便で貧乏でした。
でも自分たちの生活が不便だと感じることなどありませんでしたし、
おカネはなくても十分に幸せでした。
逆に今はどうでしょう。
生活の中で「なんて便利なんだろう!」と感じることは増えましたが、
悲しいことにその便利さに幸せを感じることはあまりありません。
むしろ逆にスマホやゲームに、
虚無感さえ覚えることもあります。
私たちが感じる幸福というものは、
物質的な世界とは関係なく、
私たちの心の持ちようによって生まれるものなのかもしれません。
この季節には昔を振り返り、
幸せとは何なのか、
考えてみるのも悪くはありません。
では今回はこのへんで。
(2022年12月4日)
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