ホーム > T's資産運用コラム > 収穫期に入る半導体株
収穫期に入る半導体株

みなさんこんにちは。

半導体関連株は2021年10月をピークに、
およそ1年ほど下げ続けました。

この領域で投資している人にとって、
厳しい1年だったのではないでしょうか、
実をいうと僕自身もその一人です。

半導体株は浮き沈みが大きいという印象がありますが、
浮き沈みが激しいのは株の世界では普通です。

消費関連やレジャー、鉄道、空輸など、コロナでだいぶやられましたし、
インフレで活況だった海運株も、今ではすっかり宴の後といった趣です。

どの領域で勝負しても、それなりに面白いし儲けることもできますが、
大切なのはご自分が勝負しているマーケットの特性を知っているかどうかだと思います。

たとえば僕は前職の職業柄、
テクノロジー株が得意です、テクノロジー株といえば、
ざっくりした言い方ですが、もっと範囲を絞るなら電子部品と半導体です。

特に儲けやすいのは半導体株です、
なぜなら半導体にはシリコンサイクルと呼ばれる3-4年ほどのサイクルがあり、
株価もこのサイクルに従って波を作ることが多いからです。

でも半導体関連株といっても、ひとくくりにはできません、
半導体の原料であるシリコンの塊をウエハー状にカットする会社(いわゆる川上企業)から、
製造された半導体を検査する検査装置メーカー(川下企業)まで、
さまざまな会社があるからです。

そのメーカーが半導体生産のどの部分に携わっているかによって、
株価が描く波の形は違います。

また半導体と一口に言っても、
エヌビディアが作る最先端のAI半導体もあれば、
サムスンやマイクロンなどが得意な半導体メモリーもあります。

つまりその会社が作る製品によって、
シリコンサイクルの影響をどの程度受けるか、
かなりのばらつきがあるのです。

でも逆に言えば、
その会社の製品をしっかりと理解しておけば、
株が描く波の形状をある程度予測することは可能です。

このあたりが電子部品株や鉄鋼株、商社株、海運株などと違うところです。

もちろんその業界に精通している方から見れば、
電子部品株や鉄鋼株、商社株でも予想できるのかもしれません、
でも先ほどお話ししたように、半導体にはほかの業種で見られない、
比較的明確なサイクルがあり、その点で3年、4年といった時間軸で、
相場の行先を予想しやすいと僕は思っています。

そのような観点でいえば、
半導体株はこれから儲けの収穫期に入ります。

前回のシリコンサイクルの底は2019年の第1から第2四半期でした、
そこから半導体市場は拡大期に入り、ピークを付けたのは2021年の
第1四半期でした、この間がちょうど2年ほどです。

その後はサイクルは下降局面に入り、足元(2023年第2四半期)で、
底を打ちそうです。

株価はサイクルの底入れを先取りし、すでに昨年の末から反転し、
今はサイクルのピークを先取りする形で上昇中です。

もし次のサイクルが4年なら、
足元のシリコンサイクルのピークは2年後の2025年の年央当たりでしょう。

さらに株価が1年前倒しでピークを先取りするならば、
半導体株のピークは2024年の真ん中あたりではないかと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2023年5月18日)




このコラムが一週間早くお手元に届きます
当社代表の田中が週に一回お届けする無料メルマガ「一緒に歩もう! 小富豪への道」
は下記からご登録いただけます。

「T's資産運用コラム」と同じ内容を一週間早くご覧いただけます、是非ご登録ください。

【購読登録】 メールアドレスご入力ください :
『まぐまぐ!』から発行していますので、ご安心ください。
totop