株は下がらない-理論編

みなさんこんにちは。

「株は下がらない」

こんなことを言うと随分とお気楽なヤツだと思われそうですが、
この言葉は正しいと僕は思います。

そもそもなぜ人間は会社で働くのでしょう。

経営者であれ従業員であれ、
会社で働く一人一人はみな生身の人間です。

そしてその生身の人間たちは、
なんらかの目的をもって働いているはずです。

それはたとえばもっと豊かになりたい、
よりお金持ちになりたい、
こんなむき出しの欲のためかもしれません。

また人によっては、ほかの誰かの役に立ちたいという、
高度に精神的な欲求のためかもしれません。

あるいは自らの能力を世に問いたいという、
自己実現を目的にしたものかもしれません。

欲の向かい先は人それぞれですが、
私たちは何らかの目的をもって仕事に取り組んでいるはずです。

そしてもし人間の欲に限りというものがないならば、
欲の集合体である会社もまた成長を止めることはないでしょう。

逆に会社というもの(注)の成長を否定するならば、
それは人間の進歩、もっと大げさに言うなら進化を否定しているのと同じです。

注)ここでいう「会社」は、一つ一つの会社ではなく、
  総称としての会社です。

そして株式は、
その会社に対する持ち分を証券化したものです。

もし会社が総体として成長し続けるのなら、
株式もまた値上がりし続けるはずです。

よく「株は下がらない」と言われるのはこのような理由からですし、
僕もこの考え方に賛成です。

そしてしばしば世の中で長期投資が推奨されるのもまた、
「株は下がらない」という考え方があるからです。

でもインデックス・ファンドのBuy and Hold(買って持ち続ける)だけで
いいかといえば、そうとばかりは言えません。

いくつか注意しておくべきこともあるのです。

次回はこの続きを「実践編」としてお話ししたいと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2023年8月17日)




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