■一年あれこれ振り返る・本年最終号
みなさんこんにちは。
今回は今年最後のメルマガです。
恒例のようになっていますが、
今回も今年あった出来事について、
おもいつくまま書かせていただきます。
まず、
中国経済が意外に弱かったのは、
前回お話しした通りです。
中国経済との結びつきが強い日本にとって、
同国の成長鈍化は決して喜ぶべきことではありません、
でも悪いことばかりではありません。
来年以降、
少しずつでも同国が融和的姿勢に転じてくれるなら、
世界はもっと住みやすくなるはずです。
印象深い出来事の二つ目は、
アメリカ長期金利の急騰とそのあとに起きた急落です。
先週僕は、
今年外した2つ目の予想は「アメリカの金利高」だといいましたが、
ここにきての急落によって、
あながち予想を外したと言えなくなりました。
年前半の長期金利の急騰はちょっと異常でしたが、
11月以降に起きた金利の急落もまた異常でした。
経済が教科書通りにいかないのはいつものことですが、
人の思惑や心理によって、上にも下にも行き過ぎる相場を、
今年もまた再現した形になりました。
こんな一方向に流れやすい相場を見ていると、
大勢の他人と同じ動きをする危うさを、
再認識しないわけにはゆきません。
相場はいずれ本来あるべき場所に戻ることを、
私たちは学ばなければなりません。
あと金の相場上昇も印象的でした。
なんどかこのメルマガで触れましたが、
短期の要因と長期の要因が重なった結果だと思います。
短期のほうは中東やプーチンの戦争など、
地政学的なリスク。
長期的な要因はアメリカの覇権転落と、
それにともなうドル基軸体制の揺らぎだと思います。
つまり金が高くなっているのではなく、
お札の価値が下がっているということです。
コインの世界でも、
今年ちょっと珍しいことが起きました。
中国コインの急落です、
振り返ればここ3年ほどの中国コインの高騰は異常でした。
その反動で、
昨年から今年前半にかけ、
中国コインの相場は半値ほどにも下げた印象です。
ここからも私たちはいろんなことを学ぶことができました。
一つ目は本来あるべき居所を超えて値上がりしたものは、
いずれまた本来あるべきところに戻るということです。
まあ簡単に言えば、値下がりリスクの小さいはずのコインといえども、
バブルから逃れられないということです。
バブルか否か、
異常な値上がりなのか、
それとも本来あるべき水準へ上がっているだけなのか、
その点は相場というものを見続けて初めて見えてくるものだと僕は思います。
僕自身は、
縦軸と横軸を交差させながら判断するようにしています。
縦の軸は、その国のコイン相場だけではなく、
世界全体を見渡してみて、高すぎないか、安すぎないか・・、
そんな視点です。
横の軸は、ある特定の年代のコインだけを見るのではなく、
たとえば古代、(中世は飛ばして)近代、近世、現代、
さらには予想される近未来というように、
長い期間を俯瞰して高い・安いを判断するという視点です。
中島みゆきではありませんが、僕はこのように縦の糸と横の糸を
クルクルと繰りながら、コインの相場を見てゆくようにしています。
僕はいずれ中国コインを買うと思いますが、
少なくともそれは今ではありません、
来年もないと思います。
以上ほんの少しですが、
今年の相場をおもいくつまんま振り返ってみました。
ご参考になれば幸いです。
さて今回が今年最後のメルマガです、
みなさん今年もご愛読いただき誠にありがとうございました。
今年読み間違ったこと、
また読み通りに動いたこと・・・
こうやって過去を振り返ることによって、
予想の精度を高めることはできると僕は思います。
そして去年より今年、
今年より来年、
来年より再来年、
予想の精度が上がるほど、
収益率も上げられると僕は信じています。
皆さん、
どうぞ良いお年をお迎えください!
では今年はこのへんで。
(2023年12月21日)
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