| ■株高の今やるべきこと 
 みなさんこんにちは。 世のなか、株高で沸き立っていますね。 38,915円・・・ いずれこの数字を上回るときがくるとは思っていましたが、意外と早くその時がやってきそうで、
 僕などはちょっと興奮気味です。
 1989年のバブル頂点をご存じない人にとっては、この数字にさして感慨は無いかもしれませんが、
 きっと同年代の人は僕と同じ気持ちではないでしょうか。
 振り返ればこの34年、いろんなことが起きました。
 すごかったな、バブルの大崩壊、大きな金融機関がバタバタと倒れた金融危機、
 アメリカのITバブルとその崩壊、
 小泉さんの不良債権処理、
 リーマン・ショックの年は世界の株価が半分ほどにもなり、
 安倍さんの登場で沸き立った日本株、
 そしていまトヨタの頑張りと半導体中心に見直される日本経済・・・
 などなど・・・、 そんななか、日本はいま世界中から注目とおカネを集めています。
 34年ぶりの高値といってもPERは16倍台前半で、34年前の40倍に比べるとよほど健全です。
 これから日本企業がさらに利益を積み上げてゆくならば、日経平均はバブル感なしに40,000円、50,000円と高値を付けて
 ゆくことでしょう。
 でもそこに至る道のりは平たんではないはずです。 好事魔多し。 とくに世の中がこんな風に浮かれているときは、逆に気を付けておきたいものです。
 過去を振り返ると、たいがい金融危機はこんな時にやってきました。
 アメリカのブラックマンデーは何の前触れもなくやってきましたし、1990年代に日本で起きたバブル崩壊もそうでした。
 アメリカのITバブル崩壊もそうでしたし、リーマン・ショックも突然やってきました。
 金融危機は突然やってくるから、危機なのでしょう。
 もし前もってやってくるとわかっていたなら、危機は起きないはずです。
 昔の人はよく言いました、「天災は忘れたころにやってくる」。
 世間が株高に浮かれている今、私たちがやるべきことは何でしょうか。
 僕は資産の分散に尽きると思います。 では、いったい何に分散しておけばいいのでしょう。
 中途半端な分散がどれほどの備えになるか・・、その点は危機の深度によると思います。
 軽微な危機であれば、株の中での銘柄分散は一定の効果があると思います。
 とくに景気変動に対してディフェンシブな銘柄群、たとえば食品や医療などへの分散は有効です。
 でもリーマン・ショックの時、株は根こそぎやられました。
 株以外に分散しておいても大差はなく、ヘッジファンドや低格付け債はもちろん、
 安全性が高い先進国の国債ですら一時売られました。
 一方で値持ちがよかったのは金(Gold)でした。 つまりショックの影響は紙の資産(=ペーパーアセット)全体に及び、影響を免れたのは現物資産だけでした。
 「あつものに懲りてなますを吹く」になってはいけませんが、備えあればうれいなし。
 こんな時だからこそ資産の質的な分散は大切だと僕は思います。   では今回はこのへんで。 (2024年2月14日) 
 
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