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半導体を手じまい

みなさんこんにちは。

以前から僕はこのメルマガで、

「半導体サイクルのピークは2025年の前半」
「半導体関連株のピークは、そこから4か月前の2024年の
 秋あたり」
「半導体株の降り時は、少し余裕をみて2024年の夏」

と申し上げてきましたが、
そろそろその「2024年の夏」が近づいてまいりました。

バブルやミニバブルと呼ばれる相場の急騰は、
その相場の最終盤に最も現れやすいですが、
えてしてその「最終盤」は大きな相場の変動を伴います。

つまり相場の最終盤まで持ち切ると、
大きな儲けを手にできる可能性が高いが、
一方ではらはら感も高まるということです。

しかもその「最終盤」の読みを誤ると、
その先には相場の急落が待っています。

昔の人はよく言いました。

「(魚の)頭と尻尾はくれてやれ」

その通りだと僕は思います、
魚の頭の先から尻尾(しっぽ)まで全部手に入れようとするより、
一番おいしい胴体をしっかりと食べた後は、
早々にてじまったほうが無難です。

まあそんな考え方から僕は連休前、
投資助言契約をお結びいただいているお客様に、
半導体株のウリをお願いしました。

半導体株のピークで売ったという達成感は全くありませんが、
それでも精神的な負荷や急落のリスク回避できたという点で、
2023年の年初を起点とする今回の半導体サイクルでは、
十分な成果を挙げたと自負しています。

さてその半導体です。

半導体サイクルは2023年3月に底を打ち、
足元では上昇中です。

さらにこの間のAIブームもあって、
AI向け先端半導体から汎用のメモリまで増産過程に入っています。

2ナノの先端半導体の工場は、地政学リスクも踏まえながら
日本、韓国、台湾、アメリカなどで、
一件当たり数兆円レベルの大規模工場の建設が進行中です。

いくらAI向け先端半導体が大量に必要でも、
これだけの工場が稼働して過剰生産にならないはずはありません。

普及品のメモリなど汎用半導体も、
来年の中盤以降は余剰感が出てくるのではないでしょうか。

次の半導体サイクルのピークが2025年の前半なら、
そこから2年先、
2027年あたりが次の半導体のボトムになる可能性が高そうです。

そのような推測から僕は、
半導体株の底入れは2026年の終盤あたりをイメージしています。

僕が再度、
半導体株に戻ってくるのは2026年の夏あたりでしょうか・・・

それまでは日本の銀行株、商社株、不動産株などで、
ゆっくりと過ごそうと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2024年5月16日)




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