半導体を手じまった後は

みなさんこんにちは。

先週このメルマガで申し上げたように、
僕と僕の助言契約のお客様は、
連休前に半導体株を手じまいました。

ここで2つの選択肢があります。

一つ目は次の半導体株サイクルが底を打つまで、
なにもせず現金のまま置いておくという選択です。

これは一つの達観だと思います。

チマチマと動くより相場から離れ、
ときにのんびりと過ごすのもいいと思います。

ちなみに前回申し上げたように、
僕は次のサイクルで半導体株が底を打つのは、
2026年あたりだとみております。

もう一つの選択肢は、
半導体から離れて別の材料を探しつつ、
株式投資を継続するという選択です。

これも決して悪いとは思いません。

株式投資は日々の情報収集が大切です、
「休むも相場」と昔から言いますが、
それは経済や金融の世界から遠ざかることを意味していません。

いつ半導体に戻るか・・・、

この点を見極めるためには、いつも経済や金融を見ておかなければ
なりません、そのためには株式投資を続けるのが手っ取り早い選択です。

逆に言えば株を持っていなければ、
真剣に経済や金融を勉強し続けるのは難しいように思います。

つまり株式投資を続けるのこと自体に意味があるのです。

上記のような2つの選択肢のなかで僕自身も迷いがありましたが
あれこれ考えた末、今回は株式投資を続けることにしました。

ただし前回もお話ししたように、
銘柄はすべて入れ替えました。

次の半導体サイクルが底を打つまでは、
安定したインカムと値上がりが期待できる、
以下3つの領域への投資です。

一つ目は銀行株です。

日本経済もようやく再生に向け動き出した観がありますので、
これからさらに脱デフレ、脱ゼロ金利への期待が高まってゆくでしょう。

金利の上昇は銀行の収益を高めますし、
民間企業の設備投資の拡大によって資金需要も高まるはずです。

ここに銀行株が見直される理由があります。

二つ目は商社株です。

バフェットさんが買うまでは、日本の商社株は万年割安株などと
悪口を言われてきましたが、バフェット以降は評価が高まり、
PERも12倍程度まで上がってきました。

それでもなお日経225銘柄の平均PER16倍台に比べると、
まだまだ割安感がありますし、
なにより商社自身が市場を意識した経営に舵を切ったように思います。

これからは投資案件のスクラップ・アンド・ビルドを厳格に行い、
より高い収益の追求と株主への還元が期待できると思います。

三つめは不動産株です。

金利の上昇によって今は逆風にさらされていますが、
一般に金利の上昇は景気の回復を伴います。

これからは保有不動産の値上がりや、
オフィスやホテルなどの稼働率向上が期待できると思います。

むこうしばらくはこの3つの領域で、
安定したインカムゲインとキャピタルゲインを意識して
運用していきたいと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2024年5月24日)




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