■日本経済が衰退するということ
みなさんこんにちは。
ここのところ日本の衰退を感じることが増えてきました。
僕はながいこと銀座で仕事をしていますが、
最近は裕福なアジア人が増えてきたように思います。
中国人や韓国人は以前からリッチそうでしたが、
最近は東南アジアの人たちも随分と身なりが良くなりました。
ときに銀座の高級寿司店に、あたりまえのように
入ってゆく姿も見かけるようになりました。
20年前ではちょっと考えられない光景です。
今の若い人は当然のこととして受け止めるかもしれませんが、
Japan as No1時代を知る僕にとっては隔世の感ありです。
あと中国のEVメーカーBYDのテレビCMを最近よく目にします、
技術的にまだ未熟だと思ってきた中国の自動車メーカーのCMを、
日本でみる時が来るとは思いもしませんでした。
郵便物がなかなか届かないのにも、
日本の衰退を感じます。
日本郵便は日曜日の集荷・配達を以前からやっていませんが、
2021年からは土曜日もやめてしまいました。
なので例えば水曜日にポストに入れた封書が、
次の週明けに先方に届いたりします。
一つ一つを見るとたいしたことではありませんが、
神は細部に宿るです。
人口減少による労働力不足、
ベンチャースピリットの喪失による製品開発力の低下、
労働生産性の停滞による国際競争力の喪失→給料の水準低下
ゆでガエルではありませんが、
ジワジワやってくる国力の衰退を感じないわけにはゆきません。
では今後はどうなのでしょう。
残念ながら見通しは明るくないと思います。
過去30年にわたって続いてきた傾向が、
急に変わるとは思えません。
少子化は止まる気配はありませんし、
高齢化はもっと進むでしょう。
労働生産性は少し上がるかもしれませんが、
欧米やアジアの上昇速度に追いつくとは思えません。
あいかわらず新規の開業率は欧米の半分くらいですし、
かつてのソニーやシャープのように、ベンチャースピリットに
富んだ会社も見当たりません。
ここで私たちには2つの選択肢があると思います。
一つ目は過去に積み上げた資産を有効活用するという選択です。
日本がダメなら海外があります、
人や会社と違っておカネは一瞬で海外に移動できます。
株を買うのもいいですし、
債券もアリでしょう。
海外で運用することにより、
その高い生産性を資産に取り込んで、
なんとか豊かさを維持するイメージです。
私たちが採りえる二つ目の選択肢は、
「足るを知る」です。
確かに日本経済は衰退を続けていますが、
それは中国や韓国、アジアなど他国に比べた相対的なものです。
たとえば40年前のJapan as No1時代と比べるとどうでしょう。
たしかに相対的な豊かさは失われましたが、
あのころに比べると私たちの生活は格段に豊かになっています。
そういえば40年前はスマホもありませんでしたし、
リモートワークや宅配便もありませんでした。
今の状況に満足しさえすれば、
日本はさほど悪い国ではないと思います。
自ら置かれた状況に満足し、
こころ穏やかに生きていくのも悪くありません。
では今回はこのへんで。
(2024年6月13日)
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