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こんなときだからこそ株式投資の原点に戻る

みなさんこんにちは。

久々に株式市場の悲鳴を聞いたきがします。

月曜日に日経平均は4,451円下げましたが、
以下はその相場を見ながら僕が書いたメモです。

「日経平均4,600円安、もうこうなったら理屈じゃな、
人間の行動を動かすのは恐怖だけだ。

一円でもソンしたくない、早く売りたいという人間の
恐怖心が相場を下げ、その下落が人間の恐怖心を増幅し、
それによってさらに相場が下がる。

相場がこんな感じでスパイラル的に動き始めると、
止めるのは簡単ではない、売りたい人が全員売り切るのを
待つしかない。」

メディアなどでは、この急落を「円キャリーの
巻き戻し」が主因だと説明していました。

たしかにその面が大きいと思います。

円キャリーはドル円レートが安定していること、
日米の金利差が大きいこと、

が前提になりますが、先週の日銀による利上げと、
アメリカの景気減速(=利下げ要因です)観測が
同時に起き、この前提は崩れました。

円キャリーの巻き戻しによって円が買われ、
ドル建ての日本株下落に耐えきれなくなった投機家が日本株を売った

こんな解説もたぶん的を射ていると思います。

でも問題はここからです。

上の解説は正しいと僕は思いますが、
「だったらどうなの?」と私たちは、
自分自身に問うてみるべきではないでしょうか。

上は短期のおカネをいじくる投機家のロジックで、
私たちの長期投資とは関係のない世界の出来事です。

冒頭メモのように、人間は自分の身を守るため、
群集心理と恐怖心を備えています。

私たちのご先祖様がまだ草原で生活していたころ・・、

一人ぼっちで草原を歩くのは危険だったはずです。

ライオンにせよトラにせよ、
たった一人が察知できる天敵は知れていますが、
大勢なら簡単にライオンの接近を察知できたはずです。

そうやって集団で行動する個体だけが子孫を残せたのでしょう。

これが何世代も続くうち、私たちの行動様式のなかに、
集団行動が刷り込まれたのだと思います。

先週末から今週の初めにかけて起きた株価の急落は、
このような心理的な現象だったと思います。

でも株式投資では、
このような群衆心理と恐怖心は、
多くの場合、好ましくない結果を招きます。

むしろ逆に、
こんな感じで周りの大勢が株を投げ売りするときは、
本来あるべき価格より安く入手できるとチャンスだと思います。

そしてこんな時こそ、
私たちは「長期的に株価は企業業績に収れんする」
というシンプルな事実を思い出す必要があるはずです。

たたき売られた銘柄のから、
業績を拡大できる銘柄を選び安く仕入れておく。

儲けの源泉が、
「現在の株価」と「将来の業績」の差から得られるということを、
あらためて思い出す必要があるのではないでしょうか。

深層心理に逆らうのには苦痛を伴いますが、
その苦痛は将来の儲けを手にするために必要なコストでもあります。

 

では今回はこのへんで。

(2024年8月8日)




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