日本と一緒に沈まないために

みなさんこんにちは。

よく言われるように、
私たちが住む日本はこの30年ほどで随分と地盤沈下しました。

振り返ると日本経済のピークは1980年代だったように思います、
あの頃を振り返っても空しいだけですが、
僕は今でも当時を思い出すことがあります。

日本円はやたら強く、
海外旅行は激安でした、
逆に高かったのは国内旅行です。

国内に2-3泊する程度の予算で、
ハワイに一週間ほど行けた記憶があります。

アジアから日本に出稼ぎに来る人も多く、
日本で数か月働けば、自国で一生遊んで暮らせるなどと、
よく聞かされたものです。

あれから40年が経ち、
すべてが逆になりました。

最近は「安い日本」などと言われますが、
欧米だけでなくアジアの観光客などからも、
物価の安さに驚かれたりします。

出稼ぎはむしろ逆方向で、
日本からオーストラリアに働きに出る人たちの話も
チラホラ聞こえてきたりします。

でも僕は、
今の日本がそれほど住みにくいとは思えません。

海外に比べいまでも物価は安いですし、
就労者人口が減った分、電車にゆったり乗れたりします。

海外旅行は高くなってしまいましたが、
国内でもいいところはたくさんあります。

食事はおいしいですし、
サービスも行き届いています、
どこに行っても清潔ですし人は優しく親切です。

欧米やアジアのリッチな旅行者を見て、
羨ましさを感じないわけではありませんが、
彼らには彼らなりの苦しさもあるはずです。

他人をみて羨ましがるより「自ら足るを知る」ことの方が、
よほど幸せへの近道ではないでしょうか。

もし今「40年前に戻してやろうか」と神様に言われたら、
僕はお断りすると思います、年齢だけは別にして。

でも物事には限度というものがあります。

これから5年、10年、20年と、
この勢いでどんどん地盤沈下が進むとどうでしょう。

いまのところ、何とか人の善意と勤勉さで持ちこたえてはいますが、
それもどこかで限界を迎えるかもしれません。

そして相対的な貧しさを通り越し、
本当の貧しさに突入してしまう可能性だってあると思います、
かつてのアルゼンチンのように・・・。

「恒産なくして恒心なし」

ある程度の収入や財産を持っていなければ、
人の心はすさみ国は荒廃する

そんな意味の中国のふるい言葉ですが、
2000年以上たった今の日本人には、
この言葉の大切さがわかります。

本来は勤労による「恒産=定期収入」が望ましいと思いますが、
一寸先は闇、誰だったいつ職を失うかわかりません、
もし日本の地盤沈下が続くのなら、なおのことです。

そんな一寸先に備え、
手持ちの資産を運用し「恒産を得る方法を学ぶこと」も、
同じくらい大切だと僕は思います。

 

では今回はこのへんで。

(2025年3月14日)




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