自分自身の頭で考えることの大切さ

みなさんこんにちは。

僕はこのメルマガで、
投資で勝つために大切なことについて
何度かお話ししてきました。

分散、長期、あきらめないこと・・・

たくさん書いてきたつもりですが、
今回は今まで書いてこなかったこと、

そして一番大切なことを書きたいと思います。

投資の世界で一番大切なことは何なのか・・・。

それはマスコミや周りの人の意見、SNSなどに影響されず、
自分自身の頭で考えることで、
これには分散や長期投資とは次元の違う重要性があると思います。

わかりやすい例をあげるなら高配当株投資です。

決算期が近づき高配当株が値上がりすれば、
経済番組、経済誌、大衆週刊誌、ネットなど一斉にとりあげます、
証券会社も関連投信の販売に力を入れますし、
それに影響され個人の買いもがんがん入ります。

こうやって高配当株は本来あるべき相場帯から逸脱し、
そしてつぎにやってくるのは一斉下落です。

べつに高配当株の悪口を言うつもりはなく、
半導体株にしても銀行株にしても同じです。

マスコミ屋はいつも「儲かるネタ」を探していますので、
こんなミニブームは繰り返し起きます。

ここでいう「マスコミが儲かる」というのは、
「視聴率がとれる」「雑誌が売れる」「視聴回数が増える」
という意味です。

彼らはミニブームを作るのが仕事ですから、
その結果、どれだけ多くの人がソンを出しても関係ありませんし、
責任も感じません。

まず私たちは、株の世界で作り出される多くのブームは、
このようにして作られるということを理解しなくてはなりません。

では、
そんな人為的ブームに乗せられることなく、
投資の世界で成功するためにはどうしたらいいのでしょう。

僕は
「周りに影響されることなく、自分自身の頭で考える習慣を身ににつけること」
が大切だと思います。

決して簡単なことではありませんし、
それなりの知識や経験も必要です。

そしてなにより強い自信を持たなければなりません。

それでもこの習慣を身につけることができれば、
長期的に見た投資の収益はずいぶんと改善するはずです。

もちろん失敗することも多いですが、
人は失敗から多くのことを学びます。

そして次の投資に生かすことができます。

さらにいえば、この「周りに流されず自分自身の頭で考える」ことは、
投資だけでなくあらゆる場面で大切だと僕は思います。

少し大げさな話しをすれば先の戦争です。

いろんな新聞記事や記録類をみると、政治家や軍だけではなく、
一般の庶民の大半も戦争を支持していたことがわかります。

もし戦争に至るまでの過程で、
私たち庶民が一人一人の頭で考えて行動していたらどうだったでしょう。

もちろん戦争賛成派もいたでしょうが、
逆の考えを持つ人もたくさんいたはずです。

その結果、開戦の可否にかんして健全な議論が起こったでしょうし、
少なくとも無謀な戦争に対し、
何らかの歯止めになった可能性はあると思います。

もう一つ例を挙げるなら1980年代のバブル経済です。

マスコミや証券会社に煽られて、
まず一部の個人が不動産や株を買いはじめました、

そしてミニブームは個人から個人へ伝染し、
短期間のうちに株や不動産で巨大なバブルが発生しました。

1980年代の経済バブルが代表的な一斉行動の結果なら、
バブルの反動で起きた30年デフレも一斉行動の産物です。

1990年代から2020年あたりまでは、

・企業の縮小均衡的な行動
・国民の消費節約によるデフレスパイラル
・企業も個人もおカネを使わず預金を貯めこむという守りの姿勢

こんな行動が当たりまえになりました。

これもマスコミと個人が共鳴して作り出した、
一斉行動だったと思います。

僕はこの3つの事例には、
日本人の意識に潜む「強すぎる同調性」が表れていると思います。

ほかの地域や国でも同様の一斉行動は見られますが、
これほどたびたび同様の現象が起きるのをみると、
これは日本人の国民性に根差す現象だと考えざるをえません。

強い同調性は日本の長所ではありますが、
ときとしてこのように大きな問題に至ることを、
私たちは意識しておく必要があると思います。

資産運用も同様で、
私たちは周囲に引っ張られやすい特性を持っているということ、

その前提を意識しつつ進めるべきだと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2025年6月25日)




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