金を通貨とみるならば

みなさんこんにちは。

金はよく準通貨などと言われます。

銀やプラチナなど他の貴金属と違って産業用途が少なく、
なおかつ適度な量があるからです。

もし銀やプラチナなどのように産業用途が大きければどうでしょう、
この場合、金の価格が一定程度まであがると需要が減り、
もとの水準に向かって値が下がることになります。

このように経済の状況によって価値が上下動するなら、
通貨として機能しません。

またプラチナのように地上の在庫が少なければどうでしょう、
この場合、金は経済に広く浸透することがなく、
通貨として不適当です。

このような観点で金は、
実にうまいバランスを保ちつつ準通貨として機能しているといえるでしょう。

さてそのような観点で金を通貨の一種としてみた場合、
はたしてほかの通貨、たとえばドルだけでなく、日本円やユーロ、
あるいは信用力の高さから信頼されているスイスフランなどと比べ、
その相対的な価値は近年どのように推移してきたのでしょうか。

たとえば最も一般的な対ドルの「交換レート」です、
あえて「交換レート」という言葉を使うのは、
金を通貨として客観的にみたいからです。

ここではキリのいいところで2000年当時と現在を比べてみましょう。

□2000年時点の、金の対ドル交換レート

1オンス≒281ドル(2000年の年初時点)

□現在の、金の対ドル交換レート

1オンス≒4200ドル(現在)

つまり金は2000年から現在までに、ドルに対して14.9倍ほどに価値が高まったということです。言い換えれば14.9倍の「金高(きんだか)」です。

・4200÷281≒14.9倍

では対ユーロではどうでしょう。

□2000年時点の対ユーロ交換レート

1オンス≒273ユーロ(2000年の年初時点)

□現在の対ユーロ交換レート

1オンス≒3600ユーロ(現在)

このことから金は2000年から現在までに、ユーロに対して13.2倍ほどに価値が高まったことがわかります。つまり交換レートは13.2倍の「金高(きんだか)」です。

・3600÷273≒13.2倍

次に対円をみておきましょう。

□2000年時点の、金の対円交換レート

1オンス≒29,000円(2000年の年初時点)・・・それにしても安かった

□現在の対円の交換レート

1オンス≒715,000円(現在)

従って円に対しては24.7倍の「金高(きんだか)」です。

・715,000円÷29,000円≒24.7倍

では最後に対スイスフランもみておきましょう。

□2000年時点の対フランの交換レート

1オンス≒439フラン(2000年の年初時点)

□現在の対フランの交換レート

1オンス≒3,390フラン(現在)

従ってフランに対しては7.7倍の「金高(きんだか)」です。

・3390フラン÷439フラン≒7.7倍

このように金を通貨としてみた場合、すべての主要通貨に対して金高(きんだか)で、
逆に通貨側からみると金に対して大幅に切り下がっていることがわかります。

整理して並べると主要通貨は過去25年で、
金という通貨に対して

スイスフランは8分の1
ユーロは13分の1
ドルは15分の1

そして日本円は25分の1

ほどに切りさがっているといえるでしょう。

この数字が何を意味するのか、
今後どうなっていくのか・・・、

私たちはもっと深く考えるべきではないでしょうか。

 

では今回はこのへんで。

(2025年12月4日)




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