■中国の近未来を考える
みなさんこんにちは。
僕はずっと前から中国について考えてきました。
いつごろから考えていたかというと43年前です、
当時僕は大学の4年生だったのですが、
おカネをためて1か月ほど中国を放浪しました。
当時の中国は、やっと海外の旅行者が入れるようになったばかりで、
人々はみな外国人に対して不慣れでした。
かといって敵対的な目で見られるということはなく、
私たち旅行者は好奇心、物珍しさの対象でした。
昼間に町なかを歩くと、いつのまにか後ろに長い行列ができているといった塩梅で、
どこに行ってもついてこられたものです。
町なかでは平日の昼間からいい大人がぶらぶらしていて、
定職についてなさそうな人たちであふれかえっていました。
でも僕はそんな中国人に好感を持ちました。
人民服と人民帽子、町はお世辞にも清潔とは言えませんでしたが、
放浪で知り合った人たちはみな親切でしたし、
オープンに受け入れてくれました。
唯一不快な思いをしたのは、友諠商店(注1)の接客で、
こちらが何を訪ねても「メイヨ(注2)」でした。
注1:国立のスーパーマーケットのようなものです、店頭にはホンのわずかな商品しか並んでいませんでしたし、どこにいっても店員は不愛想でした。
注2:メイヨは「無い」という意味です、大半のものはないので、基本的に何を訪ねてもメイヨでした。
当時の僕は、
43年後、中国がこれほどの大国になるなんて想像もしませんでした。
でも逆に言えば、
いまの中国の勢いが向こう43年続くかどうか疑わしいと思いますし、
えてして急な上り坂の後には急な下り坂が待っているものです。
一つ例を挙げるとGDP成長率です。
すでに中国のGDP成長率は5%(当局発表の2025年実績)まで下がっていますが、
この数字を信じる人は少ないでしょう。
若者の失業率は15%を超え、
消費者物価の上昇率は2%以下です。
政府の歳入は昨年対比でマイナス(注)ですし、
出生率は昨年1%を切ったという見方もあります。
注)2025年の歳入は前年比▲1.7%と中国財政省は発表しています
そんな国のGDP成長率が5%もあるのは違和感があり、
すでに実態は2.5-3.0%(注)まで下がっているとの見方もありますし、
僕もそう思います。
注)アメリカのシンクタンク、ロジウム・グループの推計
にもかかわらず軍事費は対前年7%以上アップと、
ハイペースで膨らませています。
今後は高齢化が進み、公的年金の整備や健康保険の整備など、
歳出の増加は避けられないはずですが、
これほどまでのペースで軍事費を膨らませる余裕があるのでしょうか。
中国はいま、
43年間かけて登った頂上から下りつつあるのだと僕は思います。
では今回はこのへんで。
(2026年4月3日)
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